食糧不足対策
気候変動により中緯度の乾燥が進み耕作可能地が減少していると言われている。 この為世界的な食糧不足の拡大が懸念されている。 これに対する提案を一つ。
要は乾燥地に水を大量に供給すれば良いのでその手段を考えてみた。
1.海岸に発電所を建設する。 発電所は炭酸ガスを発生しないものであれば、太陽光、風力、原子力など何でもよい。
2.この電力を使って淡水化プラントを動かし、真水を製造する。 海洋環境への影響を避けるため、逆浸透膜などで海水の数%の淡水を取り出し、残りは海へ戻す。
3.取り出した淡水をパイプラインで内陸へ送る。 送水ポンプの動力には太陽光や風力による電力を使う。 太陽光の場合は太陽熱発電でも良いだろう。
4.送られた水は貯水池を作り、これから必要なところに送れば分配がスムーズに行くだろう。
石油やガスを送るためには既に千キロを超えるパイプラインが作られているので、送水用でも技術的な問題は無いだろう。 これまで作られていないのは、単に水の単価が安いので経済的に合わないと言う理由だろう。 だが、食糧増産用となればコストの算定基準は変わる。
このアイデアにも懸念材料がないわけではない。 内陸の乾燥地帯からの水分蒸発が増えると大気循環に影響して、新たなる気候変動の原因になるかも知れないと言う事だが、こえも今のシミュレーション技術でおおよその予想は可能だろう。
ただし、この事業を行うには政治的安定が必要だ。 水の供給が新たな紛争の原因とならぬよう、部族や宗教間の争いを減らす政治力が求められる。 特に、今争っているグループのリーダー達に、自分たちの権力を脅かすものと見られる可能性があるだけに政治と外交が必要だ。
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