基本的人権には優先順位がある
憲法で規定する基本的人権には優先順位がある。 しかし憲法には優先順位を定める規定はないし、それは状況に応じて変化する。
裁判でも対立する基本的人権のどちらが優先されるべきかが争点になる事があるが、裁判所はその点については曖昧にしておきたいようで判決で明確に優先関係を示すことはない。 一つの例でそれを示すとそれを振りかざして主張する者がでるのを恐れているのかも知れないが、判決の優先順位はその特定の事例だけに関するもので、別の事例ではまた変わりうることを明示すればよい。 そしてそのような判決の積み重ねが、どの様な状況ではどれが優先されるべきかを知る目安になるだろう。
メディアは一つの事例に対する判決が絶対のように報道することが多いように見受けられるが、状況によって入れ替わることもあるのだと言うことを周知させる努力もすべきだ。
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