太陽光水素発電システム
太陽電池による発電は発電量が不安定で、突発的な電力需要が発生した場合には発電量不足で電力供給網にトラブルを引き起こす原因となる可能性がある。 その対策として様々な貯電システムが考えられているが、貯蔵可能な期間やコストを考えるとまだまだ実用的ではない。
そこで電力を貯蔵するのではなく、電力を液体水素に変えて貯蔵するのはどうだろう。 水素の液化や貯蔵の設備は大型になるので、これはメガソーラーなどなど大型の発電施設に向いていると考える。
全体の流れは以下のようになる。
1.まず太陽電池で得た電力で水を分解して水素ガスを発生させる。
2.発生した水素ガスは液化プラントで液化して貯蔵する。
3.貯蔵した水素ガスを利用して燃料電池で発電する。
これなら電力デマンドに応じて迅速に出力を変化させることが可能だし、水素を貯蔵しているので太陽光がない日や夜間でも発電できる。 水素発生と発電は、効率のよい電解装置と燃料電池を組み合わせて行ってもよいし、効率の良いものが開発されれば可逆型燃料電池でもよいだろう。
例として可逆燃料電池を用いる発電システムのイメージ図が、別記事(太陽光発電・貯電システム)にあるのでよければ参照して欲しい。
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