September 2023
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ

« February 2022 | Main | April 2022 »

March 2022

March 31, 2022

高校生に法律教育を

成人年齢の引き下げに伴って予想される新たなトラブルについて議論されている。 彼らをトラブルから保護するために新たな法律を造るべきだとかトラブルを防止する教育を行うべきだと議論は賑やかだ。

しかし私は根本的には未成年に法律教育を行い、権利と義務そして成人としての責任がどう定められているかを丁寧に教えるべきだと思う。 高校に進学しないものについては別途集合教育を行い、高校で教えるものと同様の知識を与える。 これにより、現在のような聞きかじりの誤情報や無知に基づくトラブルは大幅に減らせると考えるのだがどうだろうか?

もう一つつけ加えると、法律同様に無知が原因で起こる妊娠トラブルを防ぐため生殖に関する正しい知識を教えるべきだ。 道徳重視派は道徳教育で防ぐべきで、性に関する知識を与えれば未成年が関心を持ち不純交友が増えると反対するが、いい加減で誤った情報がネットに氾濫してそれを簡単に入手できる現状では、いつまでも古い考えにしがみついていては不幸な若者が増えることを防止できない。 彼らが誤った情報にふれる前に正しい情報を与えるべきだ。

同じ事の繰り返し

下げ止まりの気配が見えると思っていたら、あっという間に増勢に転じた新型コロナ。 年末年始の教訓が生かされず、また同じ事の繰り返しになりそうだ。

もっとも、年度末を超えるまで我慢してくれと言っても飲食旅行業者は黙っていなかったろう。 それがリバウンドの原因となる可能性は分かっていても、「たぶんそうはならないさ」という楽観バイアスが強烈に働くから。

結局教訓は生かされず、何度でも同じ事を繰り返すばかり。 喜ぶのは大儲けしているワクチンメーカーばかりだ。

March 29, 2022

殴られて当然

俳優のウイル・スミス氏が妻を侮辱した男に平手打ちを食わせたことが議論になっている。 スミス氏を非難する声もあるようだが、これは主に場所柄を考えると適当で派にと言う事のようだ。

妻を侮辱された夫が相手を張り倒すのは当然の権利で義務でも有り、けんか両成敗の対象にはならない。 侮辱する方が一方的に悪いからだ。

スミス氏は平手打ち手済ませたが、伝統的なイギリス紳士であれば鉄拳を振るったことだろう。 あるいは19世紀であれば決闘を申し入れられていただろう。 他人の妻をジョークのネタにしたりからかいの対象にしたり、あるいは侮辱するのはそれほど重大なことなのだ。

世のお笑いタレント達は、他人の妻やパー-トナーをいじりのネタにしたりしないよう心せよ。 するなら張り倒される覚悟を固めた上でするべし。 それには先輩後輩は関係が無い。

ウクライナ戦線異状有り(ロシアの苦戦の理由は何か?)

ウクライナに侵攻したロシア軍に何が起きているのか、世界中の軍事専門家が分析に懸命になっているだろう。

当初は数日から一週間ほどでキエフが占領されウクライナが降伏する可能性が高いと見ていたが、開戦から一ヶ月を過ぎてもロシア軍が制圧した地域は僅かだ。 むしろロシア軍が主戦場で後退させられ、「戦略的転進」を図っているように見える。 一体何故なのか? そこには現代の軍事専門家が見落としていた問題があるのかも知れない。

1.当初ロシア軍は長い隊列を組んでベラルーシから侵入した。 これはウクライナ軍からは大した抵抗がないと考え、ロシア軍の偉容を見せつけるパレードと考えていたとすれば理解できる。 しかしウクライナ軍の反撃で戦闘が停止させられた後も長い間道路上に留まっていた。 ウクライナには戦車や戦闘車両が行動できないほどの険しい地形はあまりないはずなのでこの理由が分からなかったが、どうやらこれは季節的問題があるらしい。 この時期、ウクライナの黒土はたっぷり水分を含んでおり、その上を洗車や戦闘用車両が走行すると泥濘化して戦車でさえスタックする事があるらしい。 スタックした戦車は簡単に歩兵の対戦車兵器の餌食になってしまうので、それを恐れて道路上に留まったままでいた可能性がある。

2.歩兵用兵器の進歩によって、多数の歩兵用ミサイルが配置されている地域では戦車や攻撃ヘリなどが安全に行動できなくなっている可能性がある。 しかし、対空ミサイルや対戦車ミサイルを携えて物陰や塹壕で待ち受ける歩兵を一掃するのは容易ではないだろう。 ステルス機も有視界の戦闘ではその機能を発揮できない。 歩兵は目視で対象を確認してミサイルを発射するが、ステルス機も目視に対しては従来機と同じなのでステルス機能の意味は無い。 結局昔ながらの野砲による砲撃と多数の歩兵による攻撃で一掃するしかないのだが、泥濘で野砲や歩兵の移動がままならぬのだとすればそれも難しそうだ。

素人考えではこんなものだが、世界中の軍事専門家がロシア軍苦戦の原因を懸命に解析しているだろう。 今後の戦争における地上戦の戦闘プランに大きな影響を与える可能性があるからだ。

March 27, 2022

プーチン氏がウクライナ浄化作戦を開始?

ウクライナ東部からの住民強制移送を始めたとの報道がある。 プーチン氏がいずれ始めるだろうと思っていたが、早くもウクライナ浄化作戦を始めた様だ。

この戦争でのプーチン氏の目標は、ウクライナをプーチン氏に従順な国にすることだ。 ウクライナに樹立した傀儡政権の安定を図るためには反ロシア勢力を国内から排除することが不可欠で、その為にウクライナの浄化を行おうとすることが当然予測されていた。

つまり反ロシアのウクライナ人は国外へと排除し、戦争中に国外に避難したウクライナ人の帰国は許さない。 そうしてウクライナをロシアに従順なウクライナ人とロシア人だけの国にするのだ。 そうすれば傀儡政権は安定し、プーチン氏に都合の良い条約をいくらでもウクライナの意思によるものだととして結ぶことが出来る。

これがプーチン氏のこの戦争での目的だと私は考える。 別の見方をすれば、米国が日本を太平洋の向こう側の不沈空母として共産主義をせき止める防波堤にしようとしたように、ウクライナを西欧に対する防波堤にしようとしているのだ。

March 26, 2022

重要施設の対ミサイル防御

ロシアのウクライナ侵略で発電所などの重要インフラ施設が攻撃されたことが衝撃を与えている。 特に原子力発電所に対する攻撃が原発反対派に力を与えたようだ。

しかし戦争で狙われるインフラ施設は原子力発電所だけでは無い。 一般の火力発電所や変電所や水道施設を破壊して生活を困難にすることで、抵抗する意思をくじくというのは戦争での常套手段だからだ。

特に最近は巡航ミサイルのような高精度誘導弾が進歩したため、遠距離から重要インフラ施設を狙うことが増えるだろう。 従ってテロ対策だけで無く遠距離ミサイル高下に対する防御も考えておかねばならない。 しかしそのような設備は数が多く、ミサイル攻撃を受けやすい沿岸地域に存在するものも多いので、低コストで効率よく防御できる方法が必要だ。

その為に対ミサイルミサイルを配置することをまず考えつくが、これでは経費がかかりすぎ維持管理の手数も膨大になる。 そこで低コストで兵器専門家で無くても維持管理が可能なののとして、防空ネットを利用するのはどうだろう。 防御する施設の周辺に鉄塔を建て、二重三重にネットを張るのだ。 通常はネットを下げておき、20~30秒でつり上げて張れるようにすれば日常のうっとうしさは軽減できる。 ネットの材質も、防刃服に使われる芳香族ポリアミドやポリイミドなどの高強力繊維を使えば、着陸に失敗して暴走した飛行機を強制停止させるアレスティングネットのように、高速で飛来するミサイルを捕獲停止させることが出来るだろう。 ネットの位置を施設本体から離しておけば、ミサイルが爆発しても被害は軽微だろう。 攻撃に後続がある場合に備えて予備のネットを準備しておき、短時間で張り替えられるようにすればなおよい。


Bougyonet2
図;防御ネットのイメージ


さらに言えば、しきりに警告されている大津波を伴う巨大地震への対策として、重要施設は海岸から少し離れた丘の陰などに建設するようにすればミサイル攻撃に対する防御ネットも作りやすく、効果も上がるだろう。

March 25, 2022

ベラルーシは何を?

プーチン氏のウクライナ侵略は思うように進んでいないと見える。 コメディアン上がりの無能な大統領と侮ってかかったのだろうが、ロシアは判断を誤ったことの高い代償を支払っている。

しかしここに来てもベラルーシ軍が動かないのは何故だろうか。 プーチン氏の忠実なしもべに見えたのだが、いまだにウクライナへ侵入する気配も無い。 動きたくないのか動けないのか? ベラルーシの国内事情によるものと考えるしか無いのだが、ルカシェンコ大統領の権力基盤がこれまでの見かけより弱いのだろうか? 日和見を決め込んでいるとしか見えないのだが・・・

March 24, 2022

プーチン氏の誤り

ロシアのプーチン大統領と指導部の誤りは、ウクライナのゼレンスキー大統領について、所詮は芸能人気で選ばれた喜劇役者に過ぎず少し脅せば簡単に降参するとなめてかかり、これほど頑強に抵抗されるとは考えていなかったことだろう。 さらにウクライナ国民もゼレンスキー大統領のもとに団結してロシア軍に抵抗していることも想定外だったのだろう。

当初のロシア軍の行動は、60kmを超える車列などどう見てもパレードのつもりだったとしか思えない。 進軍を始めればゼレンスキー氏は怯えてしまい、すぐに親ロシア派に政権を譲ると考えて実質的な戦闘など無いと見ていたのだろう。 しかし現実には激しい戦闘に直面して、弾薬や食料の補給が不足する事態になったと思われる。

この様な状況ではプーチン氏も引くに引けず、戦闘を続けるしか無いのだろう。 引き下がればすぐにクーデターに直面することいなるだろうからだ。 失敗した指導者が国内の他の勢力によって失脚させられるのはソ連時代からの伝統だ。 だからロシア軍は降参しなければウクライナの全てを灰燼にすると脅し、非戦闘員に対する攻撃も拡大しているのだろう。 敵国民をを怯えさせ降参させるのはヨーロッパの戦争では伝統的手法だからだ。

報道によれば、一部の戦線ではロシア軍が退却を強いられているという。 今後戦闘は長期化し、時間が経てば絶つほどロシア軍は苦しくなる可能性がある。 孫子は勝てないと分かれば即座に撤退せよと説いたが、今のロシア軍には撤退という選択肢は無い。 反露のウクライナ人をウクライナ国内から一掃するか、ロシア軍の戦線が完全に崩壊するまで続くかも知れない。 両国にとっての唯一の希望は、ロシア内部でのクーデターなのかも知れない。

March 23, 2022

与太;マリー・アントワネット風のやりとり

報告、小麦の値段が急騰して皆が困っています。

小麦が高くて買えないのなら米を食べればいいじゃないの。

March 19, 2022

ロシア軍が追い詰められているのかも

ロシア軍がウクライナ攻撃で極超音速巡航ミサイルを使用してのでは無いかと報じられている。 それが真実であれば、ロシア軍が最新兵器までつぎ込まなければならないほど追い詰められて焦っていると言う事かも知れない。

ここ数日ロシア軍は激しい消耗戦を強いられ、兵器が底をつきかけている可能性が見えてきた。 このままさらに数週間ウクライナ側が持ちこたえrことができれば、ロシア軍は補給切れで撤退に追い込まれるかも知れない。 ナポレオンやヒトラーのモスクワ攻め失敗と同じ構図だ。

プーチン氏はまだ強気のように思えるが、ロシア軍は責めながら逆に追い詰められて焦っているのかも知れない。

March 18, 2022

「ふつう」とは?

今の「ねっと社会」で「ふつう」とはどういうことか?

「ふつう」とは「自分と同じである事」で、自分と異なる事は「非常識」あるいは「非見識」になるようだ。 だから自分とは多少とも異なる意見を述べる人には誹謗中傷を浴びせて黙らせようとする。 そうしなければ自分が少数派になって「ふつう」では無くなるからだ。 言い換えれば、自分が「ふつう」では無い、つまり人と同じでは無い事への恐怖があるからだ。

背景にあるのは「人と同じであれ」と言う日本社会の要求で有り、それを求める学校や家庭での教育だ。

プーチン・ユーゲント

プーチン氏のすることがますますヒトラーに似てくる。

以前からある親衛隊の他に、プーチン氏を盲目的に崇拝する子供達の養成も始めたらしい。

ハイル!プーチン。

March 16, 2022

中国は困惑?

中国はロシアに合わせて台湾侵攻をもくろんでいたと思われるが、現状を見て困惑している可能性がある。

それはウクライナ国民の激しい抵抗によるロシア軍のもたつきと、ロシアへの風当たりの強さだ。 国連加盟国の約3/4がロシアに対する非難決議に賛成し、反対は5カ国しか無かったことがロシアに対する反発の強さを表している。 残りの白票や棄権した国はこの件に関わりたくないと言う意思表示をしたわけで、これも中国にとっては予想外の多さだったろう。

この為今中国は台湾侵攻のシナリオの見直しを行っているものと思われる。 さらに中国国内での新型コロナの急激な拡大も有り、中国が体勢を立て直すにはしばらくかかるかも知れない。 またロシアの侵攻後の世論調査で、台湾国民の7割が侵攻があれば戦うと答えたと報じられたことも影響するだろう。 しかし、台湾海峡での軍事活動を拡大して恐怖を与えて台湾に圧力をかけようとする事は止めないだろう。

また、日本に圧力をかける目的で尖閣諸島周辺での活動もこれまでより拡大する可能性も無視できない。 日本政府と日本人もこれを念頭に置いておかなくてはならない。

揺れる情勢

ウクライナ情勢が微妙に変わり始めているようだ。 強気一辺倒だったロシアが、ウクライナの条件に耳を傾けるそぶりを見せ始め、ウクライナ側もそれに合わせて多少は譲歩もと言う態度を示しているようだ。

まだまだ楽観は出来ないが、情勢が変化し始めたと見てもよいかも知れない。

背景にはロシア軍の被害の大きさと補給の困難さ、そして旧ソ連支配下にあった東欧諸国が団結してウクライナを支援する姿勢を見せ始めた事がありそうだ。 当初は3日でウクライナが降伏して戦争が終わると安易に考えていたロシア首脳部が、考えを改めなければならなくなったと言ってもよいだろう。

いずれにしても、長引けばロシア包囲網が狭まり戦争継続が困難になると言う事だろう。 それを見て、中国も自分たちのプランの見直しを始めている可能性がある。 中国の場合には、新型コロナの状況が急激に悪化し始めたと言う事もあるかも知れない。

それにしても、ベラルーシは動きたくないのか動けないのかどちらだろうか。

March 14, 2022

ウクライナ情勢に変化?

真偽の程は不明だが、ウクライナ情勢に影響しているかも知れない情報が流れている。

それはロシアが中国に武器支援を要請していると言うものだ。 もっともカーテンの向こうから伝わって来るこの種の情報は、故意に流された虚偽情報であったり希望的観測で信頼できない物である事が多いので、別の情報源による裏取りが不可欠だ。 いずれにしてもロシアが困っていると思い込むのは禁物だ。

ただしなにがしかの真実を伝えているとすれば、これは中国の次の行動に影響を与えるかも知れない。 ロシア軍が余裕たっぷりに進撃を続けているとすれば、中国も台湾に対する行動を起こしやすい。 米国が中露双方の軍事行動に対処することはほぼ不可能だからだ。 しかしロシアが手詰まりになり兵器の補給に不足を来しているとすれば、米国が対処するのが楽になり中国の行動は慎重にならざるを得なくなる。 従って米国はこの情報の信頼度を懸命に調べているだろう。

ただ、ロシア軍の進撃のもたつき具合から見ると、歩兵とその装備が不足している可能性はある。 戦車などの機甲部隊の進撃には、歩兵の前方哨戒が不可欠だからだ。 前方哨戒無しに進軍すると対戦車ミサイルを装備した歩兵の待ち伏せに遭い、ひどい目に遭わされる危険があるのでむやみな前進は出来ない。 戦車は前面は頑丈だが側面と背面へのミサイル攻撃には弱いからだ。

よって、ロシア軍歩兵の装備と士気が今後の情勢に影響するする可能性は大いにある。

March 12, 2022

パラリンピック後は中国が台湾侵攻へ動く

パラリンピックが3月13日で終われば、今度は中国が台湾侵攻に向けて動き始めるだろう。 ロシアのウクライナ侵攻で、米国が軍事介入しないであろう事は確認済みなので中国はかなり大胆に動くだろう。 また、ロシアに対する経済制裁だけで無く、中国へも経済制裁を行えば欧米諸国の経済が保たないであろう事も織り込んでいるだろう。

中国による台湾侵攻に対して米国は何が出来るのか。 中国経済への依存度が高い日本もまた厳しい立場に立たされるだろう。

黙って台湾が中国に征服されるのを見ているだけしか無いのだろうか? 台湾が征服されれば次は尖閣諸島を奪取しに来る事は目に見えている。 日本政府はどう動くかを入念に検討してあるのだろうか? していなかったとすれば今からでは間に合わないだろう。 それでもしないよりはましかも知れない。

March 11, 2022

プーチン氏は焦っていない

ウクライナ侵略の現状をプーチン氏の側から見ると、戦闘の進捗状況ははかばかしくないがその他の点では所期以上の成果を上げることができているのではないだろうか。

それは、
1.戦闘の進捗は遅いが、欧米側が戦闘には介入しないと断言しているので最終結果には何の不安も無い。
2.経済制裁は織り込み済みで、ロシアよりもむしろ欧米側が資源供給を絶たれて先に音を上げると見ている。
3.ロシア人の屈辱の原因の一つである、ソ連崩壊後にロシアに経済侵略してきた西側企業を接収して追放する大義名分が得られた。

彼はロシア国内の立場だけを見ており、旧西側の立場から見ての大義名分など関心が無い。 従って所期以上の成果が上がっていると感じているだろう。 欧米側は制裁を長く続けられないので譲歩の必要はなく、接収した企業の返還要求など無視すればよいとも考えているだろう。

これらの理由から、プーチン氏の強気はまだまだ続くだろう。 欧米企業の接収でソ連崩壊後の屈辱を晴らして溜飲を下げるロシア人も多いはずで、高いプーチン支持率がしばらく続くだろう。

だから日本政府や企業は、西側の都合に合わせた観測に基づく「プーチン氏は誤算続きで長くは持たない」などと言う甘い期待は捨て、冷戦期に近い経済関係が長く続くと覚悟しておく方がよい。

March 09, 2022

ウクライナ紛争は長期化も想定せよ

ウクライナ紛争は長期化することも想定せねばならない。

戦争自体は数ヶ月でロシアの勝利に終わる可能性があるが、その場合対ロシア経済制裁が長期化する可能性が高い。 米国も西欧諸国もロシアの要求をのむわけにはいかないので経済制裁の継続は避けられない。 ロシアが譲歩しない限り、経済制裁は何年でも続く可能性がある。

ロシアは西欧が原油や天然ガスの禁輸に耐えられないから経済制裁は短期で終わると多寡をくくっているだろう。 しかし米国がそれを許さず、西欧諸国も全面的では無いにしても渋々と制裁を続ける可能性はある。 悪しき前例を作ってはならないと米国が主張するだろうから。

ただしトランプ氏が大統領に復帰すれば話は別だ。 プーチンファンのトランプ氏が大統領令で経済制裁を解除する可能性があるからだ。 それに期待して、次の大統領選挙では、前々回以上に激しくロシアが大統領選挙に介入するだろう。 国の利益よりも一家の伝統を優先する米国人がそれに対してどう行動するかが鍵を握ることにだろう。

しかし、経済制裁が短期で解除されればプーチン氏が味を占めて周辺国に対する干渉を強めることは必至だ。 それを見越した行動が出来るかどうか・・・・。

繰り返される歴史

ウクライナへの侵略を進めるプーチン氏が目指すのは傀儡政権の樹立である事は間違いない。 ウクライナを属国化して思いのままにすることだろう。 そしてその過程で反ロシアのウクライナ人は弾圧して追い出し、代わりにロシア人を移住させてウクライナの親ロシア勢力を多数派にするだろう。 そして次にウクライナ人の要望によってとしてロシアに併合しようとするだろう。

これはヨーロッパの歴史上何度も繰り返されてきたことだ。 隣国から領土を奪い、隣国人を追い出してその後に自国民を移住させるのは戦勝国の常套手段で、その都度多数が移住先を求めてさ迷うことになった。 第2次大戦後にも国境(*)変更によって大勢のドイツ人とポーランド人が移住させられた。 これが今回も起きる可能性がある。

人間は政治的には進歩せず、歴史は繰り返されるのだ。

(*)ソ連とポーランド、ポーランドとドイツの国境がそれぞれ西に移された。

March 07, 2022

ウクライナへのロシアの侵略は、脱炭酸ガスは大幅に後退させる

ウクライナへのロシアの侵略で脱炭酸ガスが大幅に後退しそうだ。

理由の一つは、原油と天然ガスの産出国がロシアに対する経済制裁に便乗して大幅に価格を上げ始めていることだ。 これによって経済力の弱い国は石炭火力発電への回帰を考えるだろう。 これによって炭酸ガスの発生量が再び増える可能性がある。

理由の二つ目は、ロシアが原子力発電所を攻撃したことで戦争で原子炉が破壊される危険を考えて原子力発電の新設をためらう国が増えるだろう。 一方で電気自動車などの普及で、電力需要は大幅に増加する。 この需要を賄うためにはやはり石炭火力に頼らなければならない国も出てくるだろう。 これも炭酸ガスの発生量を増加させる。

主にこの二つによって炭酸ガスの発生量が今度増加しそうなので、脱炭酸ガスは当面大幅に後退することになりそうだ。

March 03, 2022

乱れ飛ぶ情報

ウクライナ戦争に限ったことでは無いが、この件に関しても情報が乱れ飛んでいる。

信頼度が高いと思われる情報の他に、故意または過失による誤情報、そして両陣営による希望的観測と悪意的観測などだ。 人はとかくそれらの中から自分にとって都合の良い情報や気に入る情報だけを信じる傾向があるが、何が事実かを推定するにはそれらの情報を可能な限り多く集めて世に較べるしか無い。 その為にはまとめサイトや検索サービスは利用せず、極力自分の手で情報源に近いところから情報を集めなければならない。 この作業は昔であれば大変な苦労が必要で時間もかかったが、今はインターネットで多くの国の通信社や報道機関から居ながらにして情報を集める事が出来る。

それを利用しない手はない。

都市攻防戦について我々はなにも知らない

ウクライナ侵略で遅々として進まないロシア軍だが、いよいよ都市攻防戦の段階に入り始めたようだ。 しかし都市攻防については、何故それほどこだわるのか我々日本人は何も知らないように思う。

ヨーロッパでは古代から千年以上も数多くの都市攻防戦が行われてきた。 その中には歴史上名高いものもいくつもある。 国家間の戦争の中核は都市争奪戦だったと言っても良さそうだ。 しかし何故戦争の中心が都市交防戦だったのだろうか? それについては私はほとんど何も知らない。 ただ都市防衛に全力をあげる住民達の意志の強さを話しに聞くだけだ。

それで分かることは、都市住民は単に巻き込まれた犠牲者では無く、兵士や武器を持つ者達を支援することで積極的に戦いに参加していたのだ。 これは恐らく古代の城塞都市の時代からの伝統なのだろう。 戦えぬ者は逃がし、戦える者は踏みとどまって戦い都市防衛戦に参加することは市民にとって当然のことなのだ。

それを踏まえると、日本人有識者が戦争に無関係な民間人が死ぬから戦闘を止めさせよと言うのは全くの的外れに思える。 それは事実上都市を防衛する者達を降伏させよと言うに等しい。 日本人が考える民間人達もこう言うだろう、「俺たちは戦闘の当事者だ」と。 この点で多くの場合住民が戦争の局外者であった日本の戦争とは異なっている。 その点は認識しておくべきだろう。

それを踏まえて我々はどうすればよいのか? それは攻撃側に心理的な圧力をかけ続け、疲れ果てさせて撤退に追い込むことだろう。 ロシア軍の兵士達はすでに車列で一週間待機させられている。 パレード進軍のつもりだったのが当てが外れ、飲食料も残り少なくなり戦意が低下しているだろう。 そこをついて何か出来ることは無いだろうか。

March 02, 2022

プーチン氏は何を焦っているのか?

突然ウクライナに難癖を付け始めたプーチン氏だが、何かを焦っているとしか思えない。

一体何故今なのか?

戦況が傾くにつれて焦ってする事が支離滅裂になり、自滅に突き進んだヒトラーを思い起こさせる。 ロシア軍は、ナチスドイツ軍がヒトラーに忠実であったのと同様に、あくまでプーチン氏に忠実かも知れないが戦争が長引くにつれ厭戦気分が出るかも知れない。 そうなったときに何が起こるのか? あるいは起こらないのか?

今後を予想するのは極めて難しい。 一つだけ言えることは、長引けば犠牲は大きいがウクライナに有利になりそうだということだ。

March 01, 2022

大渋滞

外国通信社の報道によれば、ウクライナに侵入したロシア軍の軍用車が60km以上の大渋滞を起こして進めずにいるようだ。 1日で約5km進んだと言うが、プーチン氏のもくろみからすれば停止しているに等しい。 地雷原が有るわけでは無いだろうに、なぜ一本道を一列で進軍しているのかが疑問だ。 ウクライナ国民が歓迎してくれるので、進軍は単なるパレードだと考えたのだろうか?

先頭では一体何が起きているのだろう? さらにこの季節では停止中も車内暖房用にアイドリングは不可欠だろうし、そうすれば燃料を消費する。 このままでは車両が燃料欠乏で動けなくなり、第2次大戦映画のドイツ兵のように車両を捨てて徒歩で帰国することにもなりかねない。 今、ロシア軍は燃料補給に躍起で進軍どころではないのかも知れない。

ウクライナ軍の奮戦を受けて、西欧諸国からの兵器支援が増えている。 その内のどれだけが間に合う内に前線に届くかは分からないが、プーチン氏にとっては忌々しいことだろう。 また、様々な分野でロシアの行動を制限する動きも増えている。

ロシア軍の半数以上を投入してのウクライナ制圧に失敗すれば、プーチン氏の国内での地位が揺らぐだろう。 片やベラルーシ軍は国内の反乱を警戒しているのか動きそうも無い。 時間が経てば経つほど反ロシア勢力が勢いを増すので、今やプーチン氏にとっては時間も敵になりつつある。

ヒトラーのポーランド侵攻のようには行かなかったウクライナ侵攻

プーチン氏の電撃作戦はヒトラーのポーランド侵攻のようにはうまく行かなかったようだ。 数日の内にウクライナが降伏すれば、欧米諸国がつべこべ言わぬうち傀儡政権を樹立出来ると見込んでいたのではないかと思われる(*)。 しかし予定外に手間取ってしまい、その間に外交経済両面での圧力が高まってしまった。

原因はいくつもあるだろうが、一つはウクライナ内の親露勢力を過大評価したこと、そしておそらくはロシア軍兵士の戦意が低いのだろう。 KGBの伝統を継ぐプーチン氏の予想以上に時代が変わってしまっていたと言えるのかもしれない。 相手国を降伏させて傀儡政権に交代させるという、ソ連時代の常套手段はもはや通用しないと言う事だろう。

KGBの申し子のプーチン氏の今後がどうなるのか? 彼がもくろんでいると思われる終身大統領、ツァーリ・プーチンは遠のいた可能性が高い。 たとえウクライナが降伏したとしても、今後はロシア国内の政治的混乱が広がるのかも知れない。 あるいはヒトラーばりの独裁強権政治になるのだろうか?

(*)かつてソ連がハンガリーやポーランドでやったようにだ。

« February 2022 | Main | April 2022 »