脱炭素燃料を阻害する電力不足
脱炭素燃料が世界的な課題となっているが、ここ生きて予想外の阻害要因が出てきた。
それは電力需要の高まりによる電力不足だ。 途上国だけで無く日本も電力不足に直面して、炭酸ガス排出量の多い老朽石炭火力を再稼働させる羽目になっている。
電力の需要はEVの普及などによってもさらに増大するので、政府が掲げる国際公約の達成は原子力発電を再開しない限りほぼ不可能だ。
欧米でも電力不足に直面して原子力発電の見直しの動きが出ている。 理由は発電量が不安定な再生可能エネルギー発電を安定して利用するには、炭酸ガス排出用が少ない原子力発電も必要だという考えからだ。 東欧周辺国から火力発電の電力を簡単に輸入できるドイツは原子力発電の見直しに反対しているが、これも周辺国の電力需要が高まって輸入が困難になる可能性があるのでどうなるかは分からない。 また再生可能エネルギー発電には、山林破壊や潮流への影響など自然環境への影響があるので無彩美には建設できない点も考慮する必要がある。
ただ、温暖化による気象災害は年々激しさを増しており、二酸化炭素排出削減も待ったなしの状態になりつつある事も無視は出来ない。 気象災害か原発かの二者択一を迫られる状況にならない事を祈ろう。
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