文部科学省に愛国心があるならば
日本の各地で、その土地の伝統文化と放言が失われつつある。 もし日本を愛する気持ちがあるならばそれらを大切にしよう。 なぜならば、日本とは各地固有の文化的伝統と方言の集合体の全てだからだ。 明治維新以来、国は標準文化を定めて各地の文化をそれ一色にしようとしてきた。 その背景には、各地固有の文化を西欧のものより劣るとして見下す差別意識があった。 標準を儲けるのは悪くは無い、だからと言って標準以外を抹消するのは日本を愛する行為では無い。 それは日本の多くを無用のものとして捨てるのと同じだからだ。
従って日本を愛する心があるなら、日本の全てをいとおしいと思うのなら、地方文化の復権を行うべきだ。 その為には、小学校から高校まで、その土地固有の伝統文化と方言を失ってはいけない価値あるものとして学ばせるべきだ。 もちろん北海道ではアイヌ語とアイヌ文化を、奄美諸島を含む琉球では琉球語と琉球文化をだ。
またそれとは別に、国家標準語としての現代日本語も大切にし、若者言葉などの流行語や最近むやみに使われるカタカナ語とは別にしっかりと維持すべきだ。 さらに明治大正の知識人が努力し続けた様に、カタカナ語を美しい日本語に置き換える努力も続けるべきだと考える。 これは俗語と標準語とを区別して標準日本語を維持すると言う事だ。 近頃国語審議会はそのような仕事はまったくしていないように見えるので苦言を呈したい。
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