何が起きているのか?
新型コロナのオミクロン変異で世界中の多くの政府がピリピリしている。 各国の研究機関はWHOと協力してオミクロン株のせいしつのかいめいにつとめているようだ。
しかし私がここで解明して欲しいと思うのは、今日本で何が起きているかの解明だ。 楽観論者が言うようにデルタ株が変異して自滅したのか(*)、あるいはまた別の変異を起こして病原性が弱まり無症状が増えたためPCR検査にかからなくなったのか、あるいは単純に日本人の行動様式によるものなのか。その解明が縦横だ。
それは、ウイルスの自滅であればオミクロン株が侵入すればたちまち大流行になるだろうし、日本人の行動様式が奏功しているのであればある程度の流行で抑えられる可能性がある。 また、強い感染力を維持したまま病原性が低い別の変異株がいるのであれば、オミクロン株が侵入しても流行は低く抑えられるかも知れない。
つまり今後の政策を立てるためにも、今日本で何が起きているのかを解明することが重要なのだと私は考える。 その為にも市中でウイルスを集め、その遺伝子の詳細な分析を行うべきだ。
(*)楽観論者が言うように、増殖性が弱くなる変異が起きたとしても、増殖性が強い株が存在する限りそれに圧倒されるので主流にはなり得ない。 日本に存在する全てのウイルスが同時に同じ変異を起こせばとは考えられるが、既存のデルタ株のウイルスの全てが同時に変異することは確率的に考えてほぼあり得ない。
(**)ウイルスの生存戦力上は、増殖力が強く毒性(病原性)が弱い方が有利なのでその方向への変異を達成したウイルスが多数生き残っている。 現実に人間に感染するがどんな病気を引き起こしているのかが分からないウイルスも多数知られている。 そしていわゆる「風邪」の症状の多くはこの様なウイルスによって起きているのではないかと言う考え方もある。
(***)生存戦略上最も優れているのは、宿主の遺伝子の中に潜り込みそこで何もしないことだ。 そうすれば宿主と一緒に増殖することが出来る。 役割の分からない遺伝子の多くはこの様にして紛れ込んだウイルスではないかと言う考えもある。
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