セミの声で集中できない
東京五輪で、セミの声がうるさくて集中できないという声が選手やメディア関係者から出ているそうだ。
今の季節ならセミの声が賑やかなのは当たり前のことで、ほとんどの日本人は東京では気にもならないだろう。 世界的に見るとセミがいない国は少ないと思うのだが、セミの声になれていない人々がいるのだろう。 トップアスリートの多くが都会暮らしで、セミのいない環境に暮らしているのかも知れない。
ただ東京でも都心はミンミンゼミなどが多いが、その周囲の区部ではセミが少ないところもある。 これは明治神宮、皇居、上野公園など都心には大きな緑地があるのに、その周囲には大きな緑地が少ないからだ。
私は就職して東京を離れるまで杉並区の南部に住んでいたが、その地域にはセミが少なくアブラゼミとニイニイゼミしかいなかった。 だが当時でも、通学していた皇居に近い都心の学校にはセミが多く、夏休みに登校するとミンミンゼミが驚くほどの音量で大合唱していた。 今回のセミの声で集中できないという声もそれに近いのかも知れない。
だが、就職して移り住んだ関西ではセミの声はそんな生やさしいものではない。 7月20日ごろから盆休み明けまでのほぼ一月、関西人はクマゼミの声で早朝から起こされる。 クマゼミの合唱はセミ時雨などと言う生やさしいものではなくセミ土砂降りとでもいうべきもので、ベランダで計測してみたところ85~88dBもあった。
セミの声で集中できない選手達がこれを聞いたら何というのか興味がある。 是非ともたいけんしてほしいものだ。
ところで17年ゼミ大発生時の鳴き声は大きいと思うのだがどれほどのものだろうか?
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