カブール大使館は在留邦人を捨てて逃げた?
カブール陥落の数日後、大使館員は全員が米軍の輸送機で退避を完了したと報じられた。 当然在留邦人の大部分も引き連れての退避と思っていたのだが、その後の報道では相当数の邦人と日本政府協力者が取り残されているようだし、寄り合い所帯のタリバンの全員が退避を認めているわけでも無いので退避が困難になっているようだ。
これを聞いて第二次大戦敗戦後の満州を思い出した。 あのとき、関東軍は日本人入植者を捨てて真っ先に逃亡したとされているし、記録でもそうなっているようだ。
今回の大使館員が在留邦人や日本政府の協力者をうち捨てて逃げたとすれば、日本人を守るべきものが真っ先に逃げると言う日本政府の伝統は失われていないようだ。 せめて最小限の日本人大使館員が残って取り残されている在留日本人や日本政府協力者の退避を支援していると信じたいのだが。 外交官であれば落ち着いて話を聞いてもらえても、兵士や軍人では相手が身構えるので話を聞いてもらえないこともある。
外交官の任務にも時には命がけのことがある。 まだ残っている者がいるのであれば日本のために頑張って欲しい。
« タリバンは統一された組織では無い;イスラム過激主義は宗教改革のようなもの | Main | 自民党が負けないためにすべき事 »
Recent Comments