昔ながらの中華そばが食べたい
世の中には凝りまくった「こだわりのラーメン」が氾濫している。 しかし私は昔風の中華そば、敗戦直後の呼び方で言えば「支那そば」が好きだ。
だしに凝りまくったこてこてのラーメンより、あっさりした鶏ガラスープの方が私の舌には好ましい。 当時は値段がせいぜい150~180円どまりで、かけそばとほぼ同じかむしろ安価で店で食べられる最も安い部類だった。 そこで財布の中身が乏しいときは、大学の正門の前の中華料理屋でいつも食べていた。
最近のラーメンは「こだわりのラーメン」とやらばかりで、ラーメン屋では1,000円未満のラーメンを見つけるのは難しい。 昔ながらの街の中華料理屋でたまに見かけることはあるが、昔ながらの「中華そば」は絶滅危惧種のように思える。 街の中華料理屋自体が絶滅危惧種のなりつつ有るが、どちらも大切な日本の庶民文化としていつまでも存続してほしいものだ。
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