拡大する余震の定義
最近は大きな地震があるとちょき閑雅すぎても、距離が離れていても「余震」扱いするようだ。 しかしこの調子で「余震」の定義を拡大して行くと、全ての地震が余震になってしまいそうだ。
なぜならば全ての地震には何らかの関連があるからだ。 地震が起きて震源の歪みが解消されるとたまっていたエネルギーの一部が地震として開放されるが、残りのエネルギーは周辺へ拡散してあらたなひずみを作る。 あるいは既にある歪みの蓄積エネルギーに加わる。 蓄積している歪みエネルギーはプレートの動きによって増加して行くので、時間の経過と共にどこかで限界に達して新たな地震が起こる。 つまり、地震で開放された歪みエネルギーは全て他の地震の原因の一部となる。
「この他の地震の原因となる」と言う部分を拡大解釈すると、全ての地震は先行する地震の余震となってしまう。 だから余震かそうでないかの区別は、どこに境界を引くかによって変わる。 この境界が余震と解釈する範囲が拡大する方向に次々とずらされているように見えるのだ。
私としては、先行する地震からもたらされたエネルギーが主原因になって発生した地震だけを余震と言いたいのだがどうだろう。
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