日本の感染者数が少ないことに諸説有り
欧米に較べて日本の新型コロナ肺炎感染者数が少ないことはしばしば話題になる。 だから行動自粛は不要だという牽強付会な主張は別にしても、理由に関心を持つ人は多い様だ。
その理由については私は生活習慣が大きいとは思うが、そのほかにも様々な原因が考えられている様だ。 最近テレビで見た説では、現行人類がネアンデルタール人から受け継いだ遺伝子の中に、新型肺炎が重症化しやすくするものと重症化しにくくするものの二つがあり、日本人の多くは重症化しにくくする遺伝子のみを持っているというものがある。 だから日本人の重症者が少ないのだというわけだ。 考えてみると、日本の制度では発症者とその濃厚接触者しかPCR検査をしないので、無症状者の大半は感染者としてはカウントされない。 計上される感染者が少ないのはそれが理由かも知れない。 ただ、これは感染しても抗体ができにくい、言い換えるとワクチンが効きにくいという事につながる可能性も有りうる。
このほかにもいくつもの説があるが、どの説も感染症の研究者の間で広く認められているわけでは無い。 したがってその説に妥当性が無い事も多いだろうから、自分に都合が良い説を声高に主張して他人にも押しつけるのはよろしくない。 ましてや、日本人の民度が高いからだなどと言うのは論外だ。
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