議事堂乱入後の世界
一言で言えば、国際政治における中国の発言力が強まるだろう。 トランプ支持者が国会議事堂に乱入したことで米国の威信は地に落ちてしまったからだ。 中国はそれを示して、米国は他国の内政や選挙の公正などについてとやかく言う資格は無いと決めつけている。
このような米国の弱体化と中国の経済力の増大を背景に、中国はますます強気になるだろう。 既に中国は途上国や米国が資金拠出を止めた国際機関への経済援助椀飯振舞で、途上国からの支持取り付けに次々と成功している。 これが中国が米国による制裁を無視する「アメリカなんか怖くない」政策の背景だ。
トランプの4年を経て、今後の米国は国際政治においてますます困難な立場に置かれることになるだろう。 そしてこの状況を修復しようとすれば、相手方はまず米国の大幅な譲歩を要求する。 米国内の理解を得ながらそれを奨めるのは、分断された今の米国では非常に困難な仕事になる。
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