マウスシールドはマスクの代わりになるのか?
テレビではマスクの代用として口元が見えるマウスシールドが流行している。 しかしこれはマスクの代わりと考えて良いのだろうか。
マウスシールドはもともと食品加工場で唾液が夏候対象物にかからないようにするために使われてきたものと考えられる。 しかしこれをマスクの代わりとして唾をまき散らす事を防止するという観点から見ると、その効果は大いに疑問だ。
理由は、マウスシールドは口元から顎にかけて壁になるが、上方は丸空きだし下方も密閉はされない。 つまり唾の飛散を止めるという点では隙間だらけの益子と同じ事だ。 まっすぐ前方に飛び出した大きな滴は壁に当たって止まるだろうが、細かなしぶきの大半は気流に乗って上方にまき散らされることになる。
NHKがマスクの効果を解析した番組ではマウスシールドは取り扱われていなかったが、鼻の周りに隙間のあるマスクでは上方に小さなしぶきがまき散らされていた。 おそらく、マウスシールドでは隙間のあるマスクより大量のしぶきが巻きちらされ、エアロゾルとして長時間空中を浮遊することになるだろう。
と言うわけでマウスシールドをマスクの代わりに使うことには疑問を感じる。 風通しの良く人の密度が低い屋外以外での使用は避けるべきだろう。
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