中国が二酸化炭素排出零を宣言
中国が2060年度に二酸化炭素排出量を実質零にすると宣言したと報じられている。 これまで石炭に依存してきた中国としては大きな方針転換だ。
だが、なぜ今宣言するのか? それは明らかに対米戦略の意味合いが強い。 アメリカ・ファーストのトランプ氏は、二酸化炭素量の増加による地球温暖化は科学者の嘘だから二酸化炭素排出量の削減など不要だと主張している。 ところが現実には温暖化の栄養とされる大規模な気象災害が頻発している。
被害が出ているのは途上国も同じで、途上国の多くは二酸化炭素の増加による地球温暖化を信じている。 そして彼らの多くは先進国こそ率先して二酸化炭素排出を零にすべきだと考えている。
そんな状況で、中国が二酸化炭素排出を実質零にすると宣言することは、途上国のことなど顧みない米国とは異なり中国は途上国のことを気にかけており、途上国の見方であると言う宣伝になる。 つまりこれは米国の国際的影響力を削り取ろうとする中国の戦略なのだ。
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