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August 09, 2020

新型コロナウイルスはアンドロメダ病原体になりうるか?

新型ウイルスは次々と変異株が生まれていて、今日本で全国的に流行しているのは東京付近で2~3ヶ月前に発生して全国に広がったた、いわばトーキョーウイルスであるとこの数日報じられている。

この変異の早さと、トランプ大統領の5月になれば消えて無くなると言う発言を思い出したことから、新型肺炎ウイルスCOVIDー19もアンドロメダ病原体のようになってくれないものかと思ってしまった。

アンドロメダ病原体はマイクル・クライトンの映画にもなったSFクライムノベルに描かれた病原体のことで、タイトルにもなっている。 米国の小さな街で住民がほぼ全滅する事件が起き、生存していた嬰児と老人が偏狭の地下に作られた封じ込め施設に運ばれて研究が始まる。 未知の病原体が検出されアンドロメダ病原体と命名される。 しかしそれが驚異的な早さで変異を起こし、プラスチックを分解し始めたため気密が敗れて研究施設が崩壊の危機に直面する。 そのような場合および内部の人間が全員死滅した場合には、病気が外部に漏れ広がるのを防ぐため自動的に核爆弾が起動されて施設全体を焼き尽くすことになっていた。 核爆弾の軌道を知った主人公達が脱出を図るが、その途中で病原体がさらに変化して病原性が無くなったことが発見される。 それを知った主人公達は懸命の努力で核爆発シーケンスを止め平和が戻る。 大雑把に言えばそんな物語だ。 アンドロメダ病原体は人工衛星の部品に付着した病原体が部品の落下で地上に戻ったと言う設定だったが、生命が宇宙からやってきたと言う説に触発されてか、宇宙からやってきた恐怖の疫病が登場する小説は他にもいくつかあるようだ。

前掲のトランプ氏の発言も、アンドロメダ病原体が頭のどこかに残っていて出たものかもしれない。 しかしCOVIDー19がアンドロメダ病原体のように無害なものに変化すると期待するのは甘すぎるだろう。 いずれ他のコロナウイルスのように病原性が弱いものに変化するのではあろうが、それには何年もかかるだろう。 当面は気を引き締めて立ち向かって行かねばならない。

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