石炭火発廃止
脱二酸化炭素の切り札として電気エネルギー化がもてはやされている。 しかしその電力が火力発電所で作られたものであれば、脱二酸化炭素は見せかけでしかない。 その意味で政府が脱石炭火力を打ち出したことは喜ばしい。
しかし依存度が30%を超える石炭火力が無くなれば、その分を何かで補わねばならない。 それを炭素含有燃料の石油や天然ガスの火力発電に頼るのでは、やはり脱二酸化炭素は見せかけと言わざるを得ない。 しかし不足分を再生可能エネルギーに頼ろうとすれば、それがどんな発電方であれ大量のそれらの建設による環境破壊が避けられない。
これまでにも、山林を切り開いて用地を造成してメガソーラーを建設するという、本末転倒で言語道断な計画もあった。 そんなでたらめを許さないためにも、環境に配慮した発電方法や用地の選択が必要だ。 既に利用済みの土地を利用する良い発電方法を望む。
根本的には、一人あたりの電力諸費を大幅に減少させるべきなのだが、それには抵抗が大きいだろう。 気体・液体・固体を問わず大量の廃棄物を出さないと考えられる、核融合発電が実用化されない限り電力問題の展望は開けそうもない。
ただし将来、地球上の全ての住民が今の先進国並みの電力消費を行うとすれば、それだけでも温暖化が起きる可能性がある。 なぜならば、全ての形のエネルギーは全て最終的に熱エネルギーになるからだ。
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