パラダイムシフト
今回の新型肺炎の流行で政府やメディアは「新しい暮らしかた」を喧伝している。 しかし日常的なことの変化を嫌うのが人間の性質だから、日常生活の感覚はほとんど替わらないだろう。 替わるのはむしろ国民を管理する手段で、政府にとってより容易に国民を管理できるシステムを追求することになるだろう。
それよりも変わるべきは経済システムだ。 19世紀以来経済システムはひたすら資本効率を追求してきた。 その一つが国際化であり、もう一つはより人員整理が容易な法制度だ。 しかしそれは今回のような疫病や世界規模の戦争による交易途絶は考慮しない物だった。 歴史を振り返ってみれば、世界規模の戦争や疫病の流行は各世紀に数回ずつ起こっており、ごくまれと言うほどではない。
今後物流のグローバル化や人の移動がさらに増えれば、このような災厄の影響はさらに甚大になるだろう。 各国政府は、今回のような物流の途絶はいつでも起こり得ることで、何時起こるかは予測不能であると言う前提で自国民の食料や経済を守る事を担保しておかなければならないだろう。
それは政治と経済両面での大きなパラダイムシフトになるだろう。
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