香港の価値失墜
中国にとって香港の価値が無くなりつつあるのだろう。
香港問題に対する北京政府の対応を見ていると、私はそう感じざるを得ない。 国際金融経済への窓口として、香港は中国にとって価値があった。 しかし国内経済の拡大と上海を始めとする大都市の経済中心としての成長によって、香港は中国にとって必須のものでは無くなりつつある様に見える。 さらに米国による香港への制裁が価値低下を後押しする。 それ故、中国政府は香港を国内統治の邪魔者として潰しに掛かっている可能性がある。
だから変換25周年を機会に、中国が香港における一国二制度を廃止しても私は驚かない。 アメリカ・ファースト政策によって米国の威信が大きく低下する一方、経済支援が効を奏して途上国への中国の影響力が増していることも廃止をしやすくしている。
補足;中国が香港をそのように見なす背景には、米国に切り捨てられたら台湾は立ちゆかなくなって北京政府への併合を願い出るだろうとの期待が実現する見込みが立たない事もある。 一国二制度は台湾併合への切り札でもあったのだが、それが役に立たないのであれば不要と言う事だ。
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