怪我の功名;花粉症が新型肺炎流行を押さえた?
日本での新型肺炎の感染状況が諸外国と大きく異なる事に疑問が生じている。 もちろん、日本政府の検査拒否政策のため、隠れ患者や隠れ死者が多数いるはずだが、それを考慮しても欧米諸国との差が大きすぎる。
これについていくつかの研究組織が分析に動き始め、怪しげな見解や人種差別的な見解などを含めていくつもの説が提出されている。
そこでトンデモ科学者の私としても一つ見解を。
それは日本人はインフルエンザや花粉症に敏感だと言う事だ。 冬になればインフルエンザを避けるため、マスクをして低温と乾燥からのどを守ろうとする。 また、2月になれば花粉症患者はマスクをして防御を固める。 これはちょうど新型肺炎が日本に入り始めた時期と一致する。 それゆえに日本の感染状況にはマスク着用者の比率が高いことが影響したことが十分に考えられる。
医療従事者用の防御力が高いN95クラスを除けば、一般用のマスクにはウイルスの吸入を防ぐ力はないのでマスクには意味がないとWHOや欧米の専門家が繰り返し強調していた。 しかしその後の研究で、吸入を防ぐ効果はなくとも咳やくしゃみでまき散らすウイルスの量を大幅に抑える効果があることが確認されている。 日本の流行状況を解釈するにはこの点が重要だったのだろう。
つまり、ウイルスの吸入を防ぐ効果がなくても、空気中に浮遊するウイルスの量が少なければ吸入するウイルスの量も少なくなる。 そして、吸入したウイルスが少なければ感染しても発症する確率が下がるはずだ。 それ故に日本では発症者が少なくなった可能性を考えないわけにはいかない。 また、こうして希薄感染を繰り返している内に、発症なしあるいは軽い風邪程度の症状の内に免疫が確立された可能性もある。
そう考えると、日本の国民病とも言える花粉症が、怪我の功名的に新型肺炎の発症者を少なくしたと言えるかもしれない。
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