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March 12, 2020

パンデミックに対応できない日本の医療

とうとうWHOが今回の新型肺炎の流行をパンでミンクと表現しなければならない状況になってしまったようだ。

このウイルスの始末が悪い点は、感染力が強いのにもかかわらず軽症や無症状の開放性感染者が多いことだ。 このため、当初は人の間では感染しにくいと誤解され、感染力が強いと気づいた時には既に広範囲に広がってしまっていた。 中国内に封じ込める事で大流行を食い止められると各国が考えている間に、無症状や軽症の感染者によって各国に持ち込まれてしまっていたのだ。

日本政府がダイヤモンドプリンセスで失敗したのも、対人感染しにくいという都合の良い情報にしがみついて、無症状や軽症者が大半を占めると分かってもウイルス検査をはっきりとした症状のあるものに限定し続けたからだ。 この点に関して検査能力や病院の収容力が追いつけないから℃という言い訳を並べているが、それは日本の医療システムがこのような感染症に対応する能力が無いと抗原しているも同然だ。

このウイルスをなめていたのは欧米諸国も同じで、無症状や軽症の開放性感染者を早く見つけて隔離する事が出来なかったため大流行を防止できなかった。

今回の教訓は、「日本の医療・防疫システムは新感染症に対応する能力を持っていなかった」ということだ。 今後この点についての反省が必要だし、コストばかりに目を向けて緊急時の対応力も切り捨てる事は避けなければならない。

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