時間切れが迫る東京五輪
東京五輪の計画通りの開催が日に日に困難になって行く。
NHKの番組への投稿に、「日本は新型肺炎の流行が押さえられているので開催可能だが、外国人が大勢来るのでそれによる大竜王が心配だ」と言うものがあった。 この世界の状況を無視した脳天気な投稿はNHKの創作の可能性がある。
それはともかく、東京五輪の計画通りの開催の可否は参加各国・地域で選手選考が行えるかどうか、そして日本へ選手を派遣できるかにかかっている。 二年も前から選手を決め始める日本は特異で、大会の2~3ヶ月前に選考会を行って最も調子の良い選手を派遣する国が大半だ。 ところが新型肺炎の大流行で、欧米諸国では選考会を開く目途が全く立たない。 また、7月までに各国の出入国制限が解けるかどうかの見通しもつかない。
つまり新型肺炎が世界中に広がったことで、7月に選手や観客が東京に集まれる可能性が日ごとに少なくなっているのだ。 7月の五輪に向けての選考会を5~6月に開こうとすれば4月始めには選手の準備や会場確保などの開催計画の目途が付いていなければならないが、その為の期限が迫っているのが現状だ。 残り時間はほとんど無い。
立場上準備委員会は表向きには計画通りに開催する準備を進めなければならない。 しかしその可能性が少なくなって行く中で、内部では計画変更の検討と各国との折衝を始めているはずだ。
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