五輪準備委員会が今すべき事
新型肺炎が欧米で急拡大し始めたため各国が慌てふためいている。 各国とも現状は五輪のことなどかまっている場合では無いだろう。 そのため日本では五輪中止や延期が現実味を帯びてきたと言う声が強まっている。
しかしまだ、中止や延期を前提とする議論は早すぎるように思う。 今準備委員会がすべき事は、予定通りの開催を前提として準備を進めることだ。 まだ、予定通りの開催が不可能になったわけでは無いからだ。
ただ、各国が最終的な準備を整える為には五月末に判断しなければならない事も考慮し、予定通りの開催が出来ない場合のことも考えておかねばならない。 代表の最終選考を五月以降に行う国もあるからだ。 従ってその時期に流行が終息して選考会を開ける状態になっていなければならない。 しかしその可能性は日に日に厳しくなっている。
それを考慮すると、準備委員会は予定通りの開催に向けて全力で準備を進める一方で、世界中の流行状態をにらんでIOCと緊密に協議しながらいくつもの代替案を準備する必要もある。 もちろんその協議は必要以上に公開する必要は無い。 しかしギリギリになって慌てふためかないために、代替案の準備と根回しもしておくべきだ。
硬直的に予定通り開催すると言い張るだけではいけない。 代替案の準備と各国と関係組織への根回しに、五輪担当相が動くべきだろう。
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