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February 03, 2020

検疫は破綻?

新型肺炎の検疫を強化する様指示したと安倍氏が表明している。 指示するだけで済む安倍氏はそれで良いだろうが、実際に完全な検疫は可能なのだろうか?

懸念の理由の一つは旅客機の大型化だ。 B-747からB-767~787へと航空会社の主力転換が進み、一便あたりの旅客が400~500人から300~400人へと減少する一方、便数の増加で検疫所の職員は多忙を極めているはずだ。 そこにA-380のように900人近い旅客を運ぶ超大型機が就航し始めている。 そんな状況下では、現状の人員で完璧な検疫など不可能だろうと感じてしまう。 輸入農産物の検査要員を回すにしても、内部資格取得の必要があるなど簡単にはいかないと考えられる。

もう一つはクルーズ船の大型化と便数の増加だ。 最新の大型クルーズ船は運行コスト削減のため旅客数を増やしており、最大級の船では7,000~9,000人の旅客と船員を乗船させているという。 10,000人近い船客と乗員に、入港後短時間で有効な検疫を行うなど不可能だろう。 何時間もかかっていれば船客の不満が爆発しかねない。 これに対する対策はクルーズ船の寄港を止めるしか無いが、これには船会社と国内の観光業者が激しく抵抗するだろう。 結局、検疫がおざなりになるしかない。


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