武漢が封鎖都市に?
中国政府は新型肺炎の発生源と見られる武漢市へ出入り制限を強め始めた。 現状では公共交通機関を停止して市外との出入りを制限しているのみで、中世のように軍隊を動員して封鎖するまでには至っていないようだ。 SARS、MARSで国外から批判された経験から、中国政府は過敏になっているのかもしれない。 そうはいっても、人口千万を超える都市を完全に封鎖することなど不可能だ。 とりあえず感染拡大への予防処置を行ったと言う体裁を整えたと言うことだろう。
WHOの見解によれば、今のところ家族や医療従事者以外への人間感染は確認されていないと言うことだが、武漢市民の生活には深刻な影響が出ているだろう。 今のところ他都市での流行が確認されていないのが幸いだが、人間感染を繰り返している内に、人に寄生するウイルスとの間で遺伝子交換が起きてウイルスが変異し、強い感染力と病原性を持つ可能性は否定できない。 油断は禁物だ。
原因となっているウイルスの由来についてはいくつかの説が出されているようだが、ネズミや蛇など中国で食用とする動物由来と考える人が多いようだ。 エボラ出血熱についても、ウイルスを持っている猿を人間が食べた為変異が起きたとする説が有力と考えられているようだ。 不用意に野生動物を食べると、その動物の病気が変異して深刻な病気を作ってしまうことになる可能性があると思っておくべきだろう。
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