新型感染症;大型クルーズ船が危ない
数年ごとに次々と登場する新型感染症。 24時間あれば地球の裏側まで行ける現代には、拡大を止めることが難しい。
なぜならば、潜伏期間が4~5日もあれば発熱などの症状が出る前に数カ国を渡り歩くことが出来るからだ。 今回の新型肺炎で疑われているように、発症前からウイルスをまき散らすようなタイプでは、発症して発見される前に広範囲にウイルスをまき散らしてしまう。
そのような新型感染症で特に危険と思われるのがクルーズ船だ。 ゆったりした昔のクルーズ船と異なり、今のクルーズ船の船内は盛り場の雑踏そのままだ。 そんなところに感染力が強い新型病原体が入り込めば、航海中に船内に蔓延してしまう危険がある。 そうなると、次の入港地には大航海時代の疫病船のように黄旗を掲げて(*)入港し、隔離錨地に直行する事になりかねない。 一旦隔離されると、船内の病気が収まるまで誰一人上陸できず、船内に長期間閉じ込められる。 また数日間の短期クルーズでは、大勢の感染者が発症前に下船して病原体をまき散らすことになる。
と言うことで、新感染症で特に危険なのは大型クルーズ船ではないかと私は考えている。
(*)今時黄旗を掲げたりはしないとは思うが、病気の種類によっては接岸を許されないことはあり得る。
Recent Comments