April 2025
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
無料ブログはココログ

« アラビア湾の航行安全を確保する最善策 | Main | マダニを除去する方法 »

October 30, 2019

量子コンピューターでインターネットのセキュリティが崩壊する?

グーグルの発表で、10年以上前から研究が進められている量子コンピューターが実用にまた一歩近づいたようだ。 量子コンピューターは多数の企業や研究機関で開発が進められているが、計算原理の他動作環境などの様々な制約で気軽に使えるようになるにはまだ時間がかかりそうだ。

しかし、世界の何カ所かでは試作機が稼働していて、数年前のNHKの放送ではカナダの企業が開発している量子コンピュータを日本からオンラインで利用する様子が紹介されていた。 当分はこのような形で計算センターにおかれた量子コンピューターをオンラインで利用する形になるのだろう。 これは大型コンピューターが出現した当初に行われていたのと同じだ。 ただ専用通信回線がインターネットに変わっただけだ。

計算処理が電子計算機より桁外れに早くなると期待されている量子コンピューターだが、困ったことが一つある。 それはネットセキュリティだ。 現在のネットセキュリティは暗号を解くのにスーパーコンピューターでも数千時間という膨大な時間がかかることに依存している。 ところが量子コンピュータではそれが数マイクロ秒以下に短縮されてしまう。 つまりどんな暗号も簡単に解かれてしまうと言うことで、暗号に依存するネットセキュリティは事実上意味が無くなってしまう。

インターネットのセキュリティが崩壊するというのはそんな理由からだ。 そうなると機密性の高い通信では、中継サーバーで自由に盗聴ができるインターネットを避けて、昔ながらの専用回線利用が復活するかもしれない。 これは基本通信インフラのパラダイムシフトが起きる可能性を暗示している。

« アラビア湾の航行安全を確保する最善策 | Main | マダニを除去する方法 »