台風の強さ、大きさと被害
台風の性質は主に強さと大きさで説明される。
強さは中心気圧で分類される。 中心気圧が低ければ風が強くなると考えられるからだろう。 一方大きさは強風圏の直径で分類される。 風が強くなる範囲がそれでとらえられるからだ。
だが、台風の被害の出方はどちらか一方だけでは判断できない。 中心気圧と暴風圏の広さで被害のパターンが異なるからだ。
たとえば、中心気圧が同じで暴風圏の範囲が違うとどうなるだろう。 この場合は等圧線の間隔が手がかりなりそうだ。 一般に等圧線が混み合っているほど風が強くなる。 従って暴風圏の範囲が狭い小型の台風の方が中心付近での風は強いだろう。 逆に広い場合には、広範に暖かくしめった風を送り込んでくるために地形性の豪雨が降りやすくなるだろう。 また、大きいため通り過ぎるまでの時間が長く、その結果豪雨の被害が出やすい。
これを当てはめてみると、先日の15号台風は小型で強い台風だったので風が強いいわゆる風台風だった。 つまり、強い退位風の場合は小型の方が風の被害を警戒しなければならないと言うことだ。
逆に襲来中の17号台風は大型なので広い範囲で大量の雨を降らせる、いわゆる雨台風になるだろう。 山の風上に当たる地域は豪雨に対する備えが必要だろう。
Recent Comments