April 2025
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
無料ブログはココログ

« 倒木除去が問題 | Main | やっぱり縛るNTTドコモ »

September 16, 2019

アナログは災害に強い

今回の大停電では、携帯電話が使えないので各自治体や電力会社などが情報収集に苦労しているそうだ。

そこで、今回のような大規模災害時の携帯電話中継局の電源切れ対策として金属線のアナログ電話を残しておくべきだ。 アナログ電話は電話局から電話線を通じて供給される電力(*)で動作するので、交流電源が不要の単機能の電話機であれば一般電力がなくても通話が出来る。 電話局の非常電源用発電機は携帯電話中継局距離も遙かに長時間稼働できるよう考慮されている。 これが自治体の各出先にあれば携帯電話やインターネットが不通でも情報の収集は可能だ。

さらにまた、乾電池バックアップ式のTA(**)やモデムがあればインターネットも可能だと付け加えておきたい。 電話のメタル回線はまだ多くの施設で使っていると思われるので、AC電源不要の単機能電話機をいくつか用意しておき、何回線かを構内交換機とつなぎ替え(切り替え)られる様にしておくと良いだろう。 切り替えは回線を分岐して電話コンセントを設置しておけば電話機のコードをさすだけで簡単に出来る。 また緑色公衆電話機(***)を何台か設置しておく手もある。

カバー範囲が3Gより狭い5Gでは中継局が大幅に増えそうで、その停電対策には膨大な費用がかかりそうだ。 だから災害に強い通信インフラとしてアナログ方式も維持しておくべきだと私は考える。 出先からの連絡用に衛星電話をいくつか用意しておく事も必要だとは思うが、小型のハンドセットを持ち歩いて生きているアナログ回線があればそれを使わせてもらう手も可能だし安上がりだ。

こう書いてきたがアナログといえども電話線が切断されてしまえば不通になる。 ただし電力線に較べて架線重量が軽いので、電力用電柱よりは倒れにくいだろう。 電柱を共用していれば共倒れになってしまうが、市街地では共用していないことも少なくない。

(*)電話局の非常電源用発電機は携帯電話中継局よりも遙かに長時間稼働できるよう設計されている。
(**)かつて私が使っていたISDN用TA(モデム内蔵)が乾電池バックアップ式だった。 乾電池であれば停電中に電池切れを起こしても予備の乾電池と交換すれば済む。
(***)アナログ方式なので家庭電源が停電でも通話は可能だ。

« 倒木除去が問題 | Main | やっぱり縛るNTTドコモ »