アホとバカ
関東人は「アホ」と言われると怒り、関西人は「バカ」と言われると怒る。 しかし関西人が「アホ」と言われても怒らない場合が有り、同じく関東人が「バカ」と言われても怒らない場合がある。 これがなぜかは関東弁と関西弁の両刀遣いにはよく分かるのだが、どちらかしか馴染みがない人には分かりにくいかもしれない。
「アホ」も「バカ」もけなすのではなくむしろ賞賛の意味を持って使われることがある。 これは英語の「crazy」も同じで「常人ではまねが出来ないほど一途に打ち込む人」と意味も有るからだ。 この場合けなす意味が全くない事は容易に分かるはずだ。 NHKの「チャリダー」でも「坂バカ」と言う言葉が頻繁に使われるが、この場合の「バカ」にけなす意味がないのは一目瞭然だ。 同じような使い方は「アホ」にもあるし、他の地方の方言にもあるだろう。
詰まるところ、けなす意味がない「アホ」や「バカ」で怒るのは日本語に対する理解力が低いと言うことの証明だ。 「アホ」や「バカ」と言われた時に怒るべきかどうかは、それが言われた状況や全体の文脈の中できちんと判断しよう。
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