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May 07, 2019

Cosmic Frontにも諸説有り

楽しいので再放送の回以外は毎回見ている。 特に面白く思っているのは、過去に放送した説と相容れない説も平然と放送する点だ。 これは次々と新しいことが発見されるので当然なのだが、時には過去に説明した説との関係に触れて補足して欲しいなと思うこともあるのも事実だ。

たとえば銀河衝突についても言える。 最近の回で約20億年後に大マゼラン雲が銀河系と衝突して銀河系には大変動が起きる事が分かったと紹介している。 しかし過去の回で銀河系を周回する伴銀河と考えられていた大マゼラン雲は、たまたま銀河系のそばを通過しているだけでいずれ飛び去ってしまう事が分かったと紹介していた。 どちらが正しいのかと問い詰めるのは意味が無いが、新しい説を紹介する時には過去に紹介した新説との関係も解説してくれるとうれしいと思うのだがどうだろう。

さらに付け加えると、銀河系はアンドロメダ大銀河に接近しており、遠い将来はアンドロメダ大銀河に飲み込まれると考えられているそうだ。 衝突が近づくと夜空には壮大なアンドロメダ銀河の姿が見えるそうだが、残念ながらその頃には地球はふくれあがった太陽に焼き尽くされていそうだ。

また、銀河系は銀河団の縁にある為100億年にも亘って衝突が起きていないがこれは例外的なのだそうだ。 そして銀河衝突が起きると恒星の軌道が乱れる為惑星の環境が激変し、生命の絶滅が起こるとも予想されている。 地球で人類が進化できたのは長期間銀河衝突が無く、安定した環境が続いた為で、前記のように頻繁な銀河衝突が普通なので地球外文明は従来の予想ほど多くないだろうとも説明していた。

これは以前の回で紹介した生命と文明は全宇宙で無数にあると言う説とは異なる考えだが、考えてみれば無限の一部はたとえそれがごく一部であってもやはり無限なので、地球外文明は無数にあると言っても矛盾はしないのかもしれない。

このように過去の回で紹介した説とは異なる説が次々に紹介されるので、それを比較しながら見るのもこの番組の楽しみの一つだ。

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