北風と太陽
以前、韓国で対北朝鮮で「太陽政策」か「北風政策」かが議論された時期があった。 その分類で言えば、この数年は「北風政策」が続いてきたわけだが、現在の文政権は「太陽政策」に舵を切りたいことを隠そうとしない。 それは国内の経済状況がそれを要求するからのように見えるが、国内外で様々な軋轢を生じていることも否めない。
それはそれとして、現在の世界で「北風」の親玉と言えばトランプ氏だと言うことに異論を唱える使途は殆どいないだろう。 対北朝鮮だけで無く、ベネズエラ、イラン、中国などあちこちに北風を吹き付けている。 しかしイソップ童話同様に、いくら風を吹き付けても逆に相手を強硬にするばかりでトランプ氏の思い通りには行っていないようだ。 彼が強硬な発言をすると相手が反発し、さらに強硬になれば相手の反発も強まる。 彼が怒ってさらに強硬な発言をすれば、相手もさらに強硬になる。 これの繰り返しだ。
企業オーナーであるトランプ氏はこれまで、社内では彼の思うがままになることに慣れ、寄って立つ基盤が異なる相手にはそれが通用しないことを理解できないようだ。 また、意見されることになれていない彼は周囲をイエスマンばかりで固めようとしている。 彼の「裸の王様」としての危うさはますます増大しているので、彼にいつ何が起きるか目が離せない。 子供の一声で彼の世界が崩壊しなければ良いのだが。
円満な退陣であれば混乱は避けられるが、政権崩壊となると世界が大混乱に陥りかねない。
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