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April 16, 2019

ノートルダム大聖堂焼失

夜中にのどの渇きで目が覚めて寝付けないので、昆布茶を飲みながら何気なくテレビをつけると激しい火災の映像が出た。 テロップを見ると「ノートルダム大聖堂で火災」とあった。 既に尖塔と屋根の大部分は無く屋根の上に組まれた足場だけが残っていた。

出火原因は修復工事との関連が疑われているが、文化遺産以外も含めて修復工事中の火災事故は少なくない。 我々の世代で修復工事中の失火による火災と言えば法隆寺金堂がまず思い浮かぶが、最近でも老朽ビルの改装中や解体中の出火は毎年のように発生している。 主な原因は切断や溶接で発生する火花や電気の仮設配線の不備などだが、工事用に平常と異なる可燃性の資材が運び込まれていてそれに着火することも多い。 今回の原因究明はまだ始まっていないが、火元付近が倒壊しているので難航しそうだ。

また原因調査が終われば再建に向けた準備が始まるだろうが、再建には長い年月と莫大な資金が必要だろう。

追記(2019/04/16 16:29);
パリの多くの建造物と同じく、ノートルダム大聖堂もパリの地下から採掘された石灰岩で作られているだろう。 とすれば、石灰岩は火に焼かれると脆くなる(*)ので、交換しなければならない石材や作り直さなければならない石像もあるだろう。 焼失したり焼損した内部の装飾も含めて、正確な図面を作成して復元するには大変な手間と時間がかかりそうだ。

なお、日本政権からは再建に資金援助をと言う声も出ているようだが、ノートルダム大聖堂はアンコールワットやボロブドールの遺跡とは異なり現役の宗教施設だ。 政教分離を定めた憲法規定に抵触する可能性があるので十分な検討が必要だ。

(*)石灰岩は高熱で生石灰になるからだ。これが水と反応すると消石灰になるがその際に発熱してぼろぼろになる。

追記(2019/04/16 21:02);
日本でも法隆寺の金堂や金閣寺等の貴重な建造物が焼けたことがあるが、当時の日本人はまだ日々の生活に追われていて大きな衝撃を受けるだけの余裕が無かった。 ノートルダム大聖堂火災で世界のキリスト教徒がうけている衝撃に匹敵するのは、今日の日本人では東大寺の大仏殿ぐらいかもしれない。

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