猛烈寒波襲来
この週末、北海道には猛烈寒波が襲来中と報道されている。 札幌などでも日中気温が-10℃を下回っていると言うから厳冬期のモスクワ並みだ。
今の住宅は暖房が行き届いているので屋内にいれば楽に過ごせるのだろうが、私が2年だけ札幌に住んだ60年ほど前には暖房が効く部屋はいくつも無かったので居間以外はとても寒かった。 特に一度だけ最低気温が-19℃まで下がったことがあったが、夜間の暖房がない台所において有ったほとんどの物は冷蔵庫に入れていた物を除いて凍ってしまった。 まだ電気冷蔵庫が普及するはるか以前のことで、一般に用いられていた木製の氷冷式が冬場は保温庫に用いられていたのだ。
ところで世界を見渡してみると、猛烈寒波と異常高温、豪雨、干ばつが共存がますますひどくなっている。
たとえば、米国の中部から東部にかけての北部は猛烈な寒波に襲われているがその南側は豪雨で洪水が発生している。 また、アラスカ南部の太平洋岸は異常な暖冬でたびたび大雨に見舞われているそうだ。 さらに北緯80を超える北極にあるスバーバル(スピッツベルゲン)諸島も異常暖冬で、12月以来何度も雨が降っていると報じられている。
逆に南半球は異常高温や干ばつに見舞われているところがあり、南アフリカは高温と干ばつで山火事が多発しており、オーストラリアも北部を除き同様のようだ。 さらに豪雨に見舞われている場所もあり、先日ダム崩壊事故が起きたブラジルや、ダムが満水になり放流を余儀なくされたので大洪水が発生しているオーストラリアのクイーンズランドのような所もある。
このように世界の各地で正反対の極端気象が発生している原因は、大気大循環に関わる偏西風に乱れが生じている為だとも言われている。 確かに高層気象図を見るとこの数年、偏西風が大きく蛇行したり分裂したりしている状況が頻繁に見られる。 これが地球温暖化によるものかどうか、大勢の気象専門家による詳細な分析が必要だろう。
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