左利きは差別されている?
クラシック音楽の放送番組や出版物でしばしば取り上げられる「左手だけのピアニスト」だが、聞き手を失ったピアニストが不屈の頑張りで左手だけで演奏できるようになった美談という文脈で語られるのが一般的だ。 だが妙な考えが私の頭に浮かんできた。
それはこれは左利きのピアニストに対する差別では無いのだろうかと言うことだ。 ピアニストも人間であるから右利きも左利きもいるが、右手を失った左利きのピアニストが右手だけの演奏で復帰したという美談は聞いたことが無い。 そこには右手は利き手だから、右手だけで素晴らしい演奏ができても当然で美談にはならないという先入観があるような気がするのだ。
と言うわけで、私は右手だけのピアニストのための曲や演奏会があっても良いと思うのだ。 別の言い方をすれば、右手でも左手でも区別せずに単に「隻腕のピアニスト」でも良いのではないだろうか?
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