災害救援用に大型ヘリコプターを
今回の豪雨では、広範囲の氾濫や道路の寸断によって救助や食料などの救援物資の搬送に困難が生じている。 これらに対処するにはヘリコプターが最適だが、それの利用にもいくつか問題がある。 一つは悪天候でヘリコプターが飛べなかったこと、もう一つはヘリコプターの数や積載能力が不足していることだ。
そこで提案したいのは大型ヘリコプターを数機国が装備しておくことだ。 そしてこれを使って建機や支援物資を納めたコンテナーなどを輸送する。 コンテナー内に、救援物資とともに水没地域で救助に使うゴムボートや組み立て式ボートを積み込んで運ぶこともできる。 そうすれば道路が寸断されて地上からはたどり着けない場所での救助活動もできる。 さらに大型コンテナーを改造して仮設の病院設備を備えたものを運ぶ事もできる。
このような用途には搭載能力が大きい大型ヘリコプターが向いている。 それにはスカイクレーンも良いがこれは積載量が約10トンと小さいので、重量が15トン前後ある標準的な建機は輸送できない。 しかし搭載量が20トンあるMil-26であれば、パレットに乗せた中型建機を当座の燃料とともに運ぶことができる。 そして小型建機や上記のコンテナーの輸送はスカイクレーンや自衛隊のCH-47に任せる事もできる。
そこで、国でスカイクレーンとMil-26を数機ずつ購入して運用することとを提案したい。 これらは国交省または内閣府に災害救援センターを新設して所属させれば良いだろう。 まとまった人数の救援隊の輸送には自衛隊保有のCH-47を活用すれば良い。
捕捉;スカイクレーンには森林火災消火用のパッケージもあるので、これを用意しておけば山火事や大規模火災の消火にも活用できる。
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