世界の流れは中露覇権へ?
トランプ氏の登場以来、米国の威信が失墜し続けている。 そしていわゆる「同盟国」との亀裂は、貿易問題や防衛費などを問題にするトランプ氏の言動によって広がるばかりだ。 そして米国の信頼感の低下による失墜は、少しずつ途上国に対する中露の影響力を押し上げている。 これは中露の思うつぼだろう。
原因はトランプ氏の「アメリカファースト政策」と異常にも思える親ロシア主義だ。 すでに何度もプーチン氏を賞賛したり、いわゆるロシア疑惑を否定したりする言動とそれを打ち消す発言を繰り返すことで、親ロシア主義への執着の強さを見せている。 トランプ氏の政策が「アメリカファースト」では無く「ロシアファースト」では無いかと思えるほどだ。
なぜ米国の利益を損なってもそこまでロシアに執着するのか。 それにはいくつかの噂が飛び交っている。
真偽の程は確かめようも無いが、
一つにはトランプ一家の濾紙での不動産ビジネスの利権がらみでトランプ氏がプーチン氏に対して弱い立場にあるとするもの。
もう一つは、トランプ一家のロシア事業での不正に絡んで弱みを握られていると言うものだ。 これはロシア高官に対する贈賄かもしれない。
このような弱みがあればプーチン氏がトランプ氏を思うがままに操れると言う事だろう。
いずれにしても、アメリカはすでに国際政治での主導権を失い、主導権が中露の手に移っていることは間違いがなさそうだ。 北朝鮮が急に強気に転じたのも、国際政治の主導権が後ろ盾の中露に移ったと考えているからだろう。 これに対して、トランプ氏に敵国呼ばわりされた西欧諸国はこの問題に背を向け始めている。 いまや北朝鮮問題は、中露朝連合対米国単独の戦いになりつつあると見て良さそうだ。
同じ構図は、米国が後押しをする勢力が消滅しつつあるシリアやイランの情勢についても見て取れる。 それが国際政治の覇権が移ったと考える理由だ。
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