やはりバブル
今週の米国株価は値下がりが止まらない。 原因は金利上昇への警戒感だと言うが、これはバブル経済の特徴だ。
別の言い方をすれば、超低金利による資金の供給はその大部分が投機家や投機機関への資金供給に止まり、投機市場のみが潤っていたと言うことだ。
投機家は相場の値上がりで儲けても、購買活動には利益の一部しか回さず大半は再び市場に投入してさらに増やそうとする習性がある。 つまり投機市場に投入された資金の大部分は一般消費市場には出てこないと言うことだ(*)。 これはまた、投機家への資金供給は企業業績改善への寄与が少なく、実体経済刺激策としては効率が悪いと言うことも意味する。
実体経済への刺激策としては、企業の設備投資や雇用増加に対する減税の方が効率が良いと私は考えている。
(*)大量の質量を吸い込み成長するが、外部へは質量やエネルギーを供給しないブラックホールに似ている。 私はこれを投機市場ブラックホール説と呼んでいる。
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