ウイキリークスとロシア
米国の大統領選終了後ウイキリークスは沈黙を保っている。その沈黙ぶりが際立っており、それ以前の活動ぶりに比べていかにも異様なので彼らの背後に何があるのかと思っていたが、ここに来てそれが見え始めてきた。
それはウイキリークスがロシアの支援を受けて反米活動を行っていたということだ。そしてロシアは経済的なえさを与えることで操縦可能と考えるトランプ氏を大統領にするために彼らを活動させ、目的を達した後は捨てたということだ。この経緯は最近の情報機関の調査に対するトランプ氏の取り巻きや息子の回答で、全貌が次第に明らかになりつつある。
このような状況下では、ウイキリークス創始者が米国に帰還することは不可能だ。将来的にトランプ氏とともに国家反逆罪に問われる可能性があるからだ。彼が逃亡した際に北欧の中立的な国に逃げ込んだのは、ロシアに逃げ込めば背後勢力が一気に明らかになると考えたためだろう。ことがここまで明らかになり始めると、彼の居場所は米国の手の届く範囲にはない。しかしロシアに逃げようとしても、当然受け入れられない。ロシアとしても彼を受け入れれば、背後に自分たちがいたことを公然と認めるのも同然だからだ。
すでに事実上消滅しているウイキリークスだが、ロシアから見捨てられた以上再起は不可能だろう。
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