EV化への課題
欧州や中国が急速に自動車のEV(電気自動車)化を進めようとしている。日本の自動車メーカーも乗り遅れるとこれまで築いてきた国際的な地位を失うことになるので、日本でもEV化は進むだろう。
しかし急激なEV化は別の困難を引き起こす可能性がある。それは電力だ。EV化が進むにつれ、これまでガソリンや軽油でまかなってきたエネルギーを電力でまかなうことになる。つまり電力需要が大きく増加するのだ。これを炭酸ガスを排出しないクリーン電力で補おうとすればとうていまかないきれないし、それを火力発電でまかなうのも論外だ。また、森林などを整地破壊して新規にメガソーラーを作るのは本末転倒でさらに論外だ。環境も生態系も破壊せずに増加する電力需要をまかなうにはどうすれば良いのかを真剣に考えなければならない。
ドイツなどは不足する電力を他国から簡単に輸入できるし、それを作るのが火力発電であろうと原子力発電であろうと、電力輸出国の国内問題として知らぬ顔を決め込むこともできる。しかし日本はそうはいかない。充電ステーションなどの設備問題のほかにも考えなければならない問題はあるのだ。
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