トランプ氏曰く、アジア人が何千人死のうとかまわない
「トランプ氏が朝鮮半島で戦争になってもかまわない。無辜の人間が何千人死のうとアメリカ人ではないからかまわない。」と言ったとBS1のワールドニュース(たぶんCNN)で報じていた。話のニュアンスから、「向こうの人間」とは北朝鮮軍に限らず周辺地域の極東人も含むようだ。ヒトラーも言わなかったようなことを平然というこの男の理性を疑う。
とはいうものの、安部首相を代表とする日本の戦争愛好者たちも同じようなことを言っている。遠くへ出かけていって戦争をするのだから、死ぬのは現地の住民だけで日本人は被害を受けないからよいでは無いかと。
実際日清戦争から日支事変までの戦争は、大部分の日本人には遠い国の出来事で、兵隊たちが出かけていっては勝った勝ったまた勝ったと祝賀会をやっていればよかった。多少の兵士が死んでもそれは農村の余剰人口にすぎず、深刻に考える必要の無いことだったし、戦地の住民が幾ら死のうと日本人には関係の無いことだった。
そして太平洋戦争はその考えのままで始まり、本土の日本人には何の被害も及ぶはずのないものだった。しかしその日本人に被害が及ぶはずの無い戦争で、結局は非戦闘員を含む百万人単位の日本人が死んだ事を忘れてはいけない。欧米に対するアラブ人のテロ(むしろサボタージュだが)は、欧米人が自分たちが死なないからと、気楽に中東で戦争を煽る欧米人に対する抗議と報復の意味もあるのだ。
何人であろうとむやみに殺してはいけない。敵国人にも悲しみ苦しむ家族があり、日本人と同じ人権があるのだから。
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