オリンピックの落日
オリンピックが全世界的に支持を失い始めているように見える。
2024年度以降は立候補する都市が無く、IOCがロスアンゼルスに資金提供を条件に頼み込んで2026年度の開催を引き受けてもらった。しかしその後は全く目途が無いのが現状だ。
さらに目先のことを言えば、平昌も韓国内政治問題が原因で盛り上がりに欠け、準備委員会は盛り上げに頭を痛めているという。また、東京も卸売市場移転先送り騒動でしらけムードが漂っている上、工事全般の遅れが拡大していると言う。
大規模施設建設による費用増大を嫌い、都市首長が誘致しようとしても市民が反対して立候補できない事態が増加しているが、このような動きは今後ますます増えるだろう。そしてそれは、オリンピックの規模を縮小し開催都市が負担する費用を減らす以外解消できないだろう。
しかしそれには、オリンピックから経済的利益を得ているスポーツ貴族たちが激しく抵抗するだろう。それは最悪、オリンピック委員会の内部対立によってオリンピックが開催できなくなる可能性も含んでいる。
補足;
工事遅れは少子化と肉体労働が嫌われての人手不足が原因になっており、外国人労働者の大量導入でもしない限り遅れを解消するのが困難そうだ。また、外国人労働力を使わずに工事を加速するためには賃金の大幅増加が不可欠だろうが、それは労働力争奪により日本の賃金全般の上昇を招くだろう。
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