インターネットで他国を支配できる
ロシアがインターネットやウイキリークスと言ったインターネット組織を使って、米国の大統領選挙に干渉したという方法が次々と流れてくる。言い換えるとこれは、自国に都合の良い傀儡を統治者に仕立てることで他国を支配することが可能だと言うことを示している。
そして、これは不愉快な事実を日本にも突きつけるものだ。ロシアにできることはその他の国、たとえば中国や北朝鮮のようなサイバー軍を持つ国にもできると言うことを。選挙の投票にインターネットを利用している場合には、そのシステムに侵入して自国に都合の良い候補が当選するようにデーターを書き換えることも可能だ。
さらにまたIoTが普及すると、それらに侵入して誤動作を多数発生させる事でその国を大混乱に陥れることも可能だ。インターネット経由で管理されている電力やガスの供給システムに侵入すれば、その国の経済活動や国民生活を麻痺させることもできる。たとえば電力網が一週間ダウンすれば、日本ではあちこちで飢餓が発生するだろう。冷蔵庫や冷凍庫が使えなくなるからだ。
技術者は原理的に可能なことは何でもやりたがる。そしてそれをどう使うかは使うものの責任だとして、自分たちの責任を回避しようとする。しかし、人々が賢明な使い方だけをする保証はどこにもない。便利には危険が伴い、両者を切り離すことができないことは全ての人が認識しておかなければならない。
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