インターネット戦争(2);流言飛語の流布
前稿では政府高官や政府機関に対するハッキングによって発生するリスクについて書いたが、インターネットを利用した他国攻撃には他の手段もある。
それはSNSやまとめサイトなどへの書き込みを利用して流言飛語を流すことだ。これはすでにロシアやウィキリークスによるクリントン氏攻撃でその有効性が実証されている。
一国の政府機関によって支援された多数が一斉に書き込みやフォローを行い合えば、それはたちまち検索サイトやまとめサイトの上位に表れ、ネットへの書き込みを鵜呑みにしやすいネット利用者の思考や行動をコントロールすることが可能だ。死してそれに対抗する手段はインターネットの停止しかない。しかし金融決済や諸機関の間の情報交換などをインターネットに依存した現在の社会はそれを許さない。
つまり、現在の社会はインターネットを利用した世論工作には極めて脆弱で、それへの対策は無いと言うことだ。
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