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October 21, 2016

飛燕展示会

川崎重工が創立120周年事業の一環としてレストアした飛燕(Ⅱ型改試作17号機)が、神戸ポートターミナルで11月3日まで展示されている。第二次大戦の実機は数が少ない。よい機会なので見に行ってきた。

会場の様子。最新の大型オートバイと並べて展示されていた。平日の昼過ぎのためか人が少なくゆっくりと見ることができた。

斜め前方からの全景

斜め前方からの全景。冷却器とオイルクーラーは取り外されて左横後方に置かれていた。

計器板の実物

計器板の実物。現在の航空機と比べると計器の数はごく少ない。

エンジン

倒立V型12気筒のエンジン。各気筒に2個ずつの点火プラグがあるのが見える。当時の日本では自動車工業が未発達だった為か、大型液冷エンジンの量産が難しく供給が追いつか無かったため多数の首無し機を生み、空冷エンジンに積み替えた5式戦闘機を製作することになったと言われている。

そういえば、当時ヨーロッパで主流だった液冷エンジンの代表的メーカー、ダイムラーもロールス・ロイスも大型高級車のメーカーで、大型大出力の液冷エンジンの製造は手慣れた物だったのだろう。

一方、米国の代表的航空エンジンは空冷だったが、メーカーはいずれも自動車メーカーではない。特殊自動車のエンジンを作っていたアリソン社だけが液冷エンジンを作っていたが、英国の物に比べると性能が劣るのでロールス・ロイスのものをライセンス生産していた。米国の自動車メーカーは軍用車や戦車とそのエンジンの大量資産に追われていたのかもしれない。

過給器

過給器は分解展示されていた。排気タービン駆動が主流の現代の自動車用とは異なり、メカニカル駆動のターボチャージャーだ。

冷却器

取り外されていたラジエター(左の黒い箱状の物)とオイルクーラー(右の金色の小さな箱状の物)。機体下面のラジエターボックスは素抜けになっていた。

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