停滞する北朝鮮洪水援助
夏の台風10号で大きな洪水被害を受けた北朝鮮東北部で基金が広がっているが、国際機関による食料援助が滞っているという。原因は、援助機関が募っている募金が目標の1割ほどしかあつまっていないためだそうだ。
しかし募金が集まらないのも無理はない。これまでこの種の災害が発生する都度国際機関が食料援助を行ってきたが、北朝鮮政府は諸外国が将軍様に敬意を表して食料を差し出してきたと宣伝してきた。人道に基づいて援助しても、将軍様の偉大さをたたえる宣伝に利用されるのでは、諸外国が援助するのは馬鹿馬鹿しいと感じても当然だ。北朝鮮の一般国民には気の毒だが、これは北朝鮮の自業自得と思ってもらうしか無い。
この状態が続けば、いずれ国境を押し破って大量の難民があふれ出してくることになるだろう。周辺国だけではそれを救済しきれないので、国際社会はそれに備えて準備をしておくことが、混乱を避けるためには必要だ。周辺国の一員である日本も当然そうしなければならない。
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