ユニセフの脱脂粉乳
ユニセフのテレビ宣伝で、戦後間もないころに支援物資として日本に持ち込まれて給食に使われた脱脂粉乳について「決しておいしくはなかったが残さず飲んだ」というくだりがある。
しかし実際に飲んだ経験から言わせてもらえば、あれは「決しておいしくはない」というレベルのまずさではなかった。変な甘さと金属の味がして、私は飲もうとする度にえづいてとても飲めなかった。せっかくの援助物資だから大切に残さず飲めと言われて我慢して飲んではいたが、ある日とうとう嘔吐してしまい、それからは無理にでも飲めとは言われなくなった。
何年か経って給食から脱脂粉乳がなくなり、瓶入りの牛乳になったときは本当にほっとしたものだ。そしてそれ以後、牛乳瓶のふたを飛ばす遊びが流行した。これも脱脂粉乳から解放された喜びの表現だったのかもしれない。
*2016/11/09 誤変換訂正
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