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September 30, 2016

五輪開催希望都市が無くなる?

東京五輪の開催経費が事前の予想を遙かに上回り、3兆円を超えるとの見積もりが出さた。経費がどんどん膨らんでいくのは、準備委員会の担当者が無責任で雑な予測をしたが細部を詰めてゆくにつれて見落としが続々と出てきたと言うことだろう。故意に過小な見積もりをした可能性もあるが、全体を統括する責任者がいない事が原因で無責任な見積もりを行ったと考える。

これに対し、早速経費縮減の要望が出されているが森氏は露骨に不快感を示している。国家の体面を考えれば必要な金は使うべきだと言うことのようだ。

開催経費は大会ごとに膨らんできたが、そのためもあってか東京の次のオリンピックの開催地として立候補を考えていたボストンやロンドンなどの大都市が次々と取りやめる事態になっている。理由はいずれも経費がかかりすぎると言うことのようだ。

開催費用が大会ごとに膨らんで来た理由は、IOCの要求に有る。IOCは入場料収入を確保するために競技数を増やし巨大な競技場を要求してきた。これはこれは当然会場建設日を増大させ、警備誘導などの必要人員も増えることになり、当然経費を増大させる。これをまかなうために、IOCはスポンサー料や放送権料をつり上げているが、開催都市への分け前では費用をまかなえない。費用の不足分は開催都市がまかなわなければならないが、これに対する不満が立候補を取り差でさせる圧力となっているようだ。

このままでは開催に立候補する都市が無いため五輪が開催できない事態にもなりかねない。IOCは開催都市の負担を減らす改革に取り組まねばならないだろう。五輪を今のままIOC金儲けのための事業にしておいてはいけない。そのためにも、東京五輪を見直して大胆に縮小することもあって良いはずだ。

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