政策よりけなし合い
先進国では選挙の度に程度が下がり、民主主義が民愚主義になっていくようだ。特に米国の大統領選挙を見ていると、米国人はよく荒れで恥ずかしくない者だと、あきれを通り越して妙に感心したりもする。
日本でもこれはご多分に漏れない。議会選挙も知事選挙も政策よりもけなし合いに重点が置かれ、それぞれ政党の意を受けた週刊誌がけなし記事を書き立て、有権者はそれを見て右往左往する。民主主義が陥りがちな民愚主義に日本もなりつつあるように思えて仕方が無い。
このように民愚主義がはびこると、有権者の不満を掻き立てて人気を取る大衆迎合主義が票を集めるが、その陰には往々にして独裁が潜んでいる。それはかつてロシア共産党が歩んだ道であり、ナチスドイツが歩んだ道でもある。そして今は、米国とトルコがその道を歩み始めており、日本もそれに近づいている。
民主主義が民愚主義に陥ると、それにつけ込むアジテーターが現れ有権者を独裁へと導いて行く。
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