不安を煽って儲けよう!
漠然とした不安を、確実に起こる事実であるかのように煽って儲けることが大流行だ。
昭和の後期には、化学品や放射線に対する恐怖を煽って儲けた者が多数いたが、これは今でも続いている。現在の流行で言えば、美容や健康のためのサプリメントや食品、そして大災害が目前に迫っていると書き立てた書物だ。
阪神淡路大震災の後、南海地震、東南海地震が迫っていると騒ぎ立てることが流行した。これはその後いつまで経っても起きないので一時静まったが、東日本大津波で今すぐ起きるかのように復活したが、5年後経っても起きないので今はまた静まり始めている。
また、大地震の後は火山が大噴火するという俗説から富士山が今すぐにでも大噴火すると騒ぐ人たちがいたが、これも相手にされなくなってきていた。そこに起きた熊本震災が彼らに好材料を与えたようで、九州の火山で巨大噴火が起きると騒ぐ者たちが増殖中だ。巨大噴火の候補は今のところ阿蘇山と薩摩硫黄島が主な様だが、今後久住山や霧島火山群、そして桜島や雲仙を上げる者も出てくるだろう。要は話題にしやすい火山であれば何でも良いのだ。
確かに、大地震の後に火山が一時的に活発化することはあるし、火山の巨大噴火は1万年単位で見れば起こりうるものだから、今すぐに起きないとは言い切れない。しかし、その分野の研究者(主に主流ではない)に金を払って不安を煽る本で儲けようとする出版社は浅ましい。
同じ事は、美容や健康、放射線についても言える。
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